雨漏り修理専門家が語る 見えないヒビ割れに注意!プロが教えるスレート屋根の修理・雨漏り対策

ヘアーラックには要注意

「スレート屋根から雨漏りした…!」
「スレート屋根を補修したい…!

この記事では、スレート屋根の雨漏り・故障などのトラブルを解決します。

  • スレート屋根が壊れたり、雨漏りする原因を知りたい
  • その対処法を知りたい
  • 修理費用がどのくらいか、目安だけでも知りたい

その他にも、注意すべきポイントやメンテナンス方法などを知りたい方も、ぜひお読みください。

スレート屋根の雨漏りやトラブルを修理してきた、みんなの雨漏り修理屋さんの松坂が、わかりやすくお伝えしていきます。

また、スレート屋根と瓦やガルバリウム鋼板は、どちらが良いのか?
などスレート屋根自体のメリットやデメリット、特徴などもお話します。

スレート屋根について知りたい方、悩みを持ってる方は、ぜひ読んでみてください。

「いま、まさに雨漏りしちゃってる!」という方もご覧ください。

「いますぐスレート屋根の雨漏り・トラブルを直したい!」そんな方は、みんなの雨漏り修理屋さんにご相談ください。

雨漏り修理のプロが、すぐに駆けつけて直します。
※最速で、当日の無料調査→修理完了まで可能です!

スレート屋根の修理の費用相場

全体的な修理の費用相場
塗装(塗り替え) 30~90万円
葺き替え 50~200万円
カバー工法(重ね葺き) 70~150万円
部分的な修理の費用相場
コーキング修理 2千~6万円
屋根の差し替え 2千~6万円
棟板金の交換 3万~12万円

※上記の料金は、約30坪の建物の費用相場です
※足場を組む場合、追加で10万円〜かかることもあります

葺き替えとは?

スレート屋根の工事中の様子

いまのスレート屋根を、すべて新しいものに交換します。

基本的には、屋根材=スレート、棟板金、防水シートの交換です。

ただし、傷みや被害が大きい場合(二次防水までやられているケース)は、野地板も交換します。

スレート屋根ではない屋根材=ガルバリウム鋼板などに変えることもできます。

全面的な修理なので、費用は50万円以上と高額になります。

カバー工法とは?

傷んだスレート屋根の上に、新しい屋根材をかぶせます。
見た目上は、葺き替えと同じように新しくなります。

今の屋根材はそのまま残るので、廃材やゴミが出ません。なので、撤去や廃材の処理費用もかかりません。そのため葺き替え工事よりも安く、工事の期間も短いです。

また、屋根が二重になると遮音性や断熱性も高くなり、光熱費の節約にもつながります。

ただし、凸凹のある波形スレートだったり、野地板の劣化が激しい場合はできません。
また、今の屋根に新しい屋根がプラスされるので、その分屋根が重くなります。

それぞれの家で、耐えられる重量は決まっています。
自分の家の重量を把握して、カバー工法で重量が加わっても大丈夫なのか、しっかりと確認しましょう。

スレート屋根の雨漏りの原因8つ

スレート屋根の雨漏りの原因は様々

スレート屋根で雨漏りする原因を解説します。

1.クギ穴の広がり

スレート屋根は、何枚ものスレートを重ねています。
それぞれのスレートにクギを打って、屋根に固定しています。

じつは、そのクギの穴が広がってしまい雨水が浸入する、という原因がとても多いんです。

なぜ穴が広がってしまうのか?

それには、「葺き足調整」と呼ばれる手法が関係しています。
スレート屋根の場合、それぞれのスレート同士のスキマやズレをなくす必要があります。スレートにクギ打ちした後、わずか1〜3ミリほどのズレができるので、スレートを金槌などでたたいてズレを埋めます。

葺き足調整

でも、板をたたくとクギが押されるので、クギが曲がったり、クギの穴が広がります。
クギはスレートの下の防水シート(ルーフィング)、野地板まで刺さっています。

なので、そのクギ穴のスキマから野地板まで雨水が浸入してしまうのです。

2.スレートの浮き

スレートは、10~15年ほどで劣化しはじめます。

日光・紫外線・雨風などにさらされ、さらに温度差によってスレートは収縮します。

そうして徐々に劣化していくと、強風や振動でスレートが少しずつ浮いたりズレたりしてくるのです。

浮きやズレのスキマから雨水が浸入します。
また、台風や突風などの強い風がスキマに入り込み、スレートが壊れることもあります。

3.板金の浮き・サビ・劣化

スレート屋根のてっぺんにあるのが、棟板金です。

屋根の面と面の境目の、山の部分にかぶせてある金属の板ですね。クギで屋根に留めてあります。

でも、風の影響を強く受けるてっぺん部分なので、クギが浮いたり抜けることがあります。

クギのゆるみは雨水の侵入や、棟板金の落下につながります。
また、板金が浮いたスキマから雨水が下地や屋内に浸入してきます。

また、棟板金が色あせはじめると、やがてサビてきます。サビが全体に広がると、大規模な修理が必要に…。早めに見つけられれば、塗替えで安めに済むこともあります。

台風や暴風雨で板が飛んでしまうこともあります。板が飛ばなくても、台風や強い雨風の後は、クギの浮きに注意してください。

4.スレートのヒビ割れ

  • 防水性が落ちる
  • 急な乾燥や凍結
  • 踏みつけた
  • 経年劣化

など、さまざまな理由でスレートのヒビ割れは起こります。

重要な部分なので、この後のスレート屋根が割れる原因で、詳しくお話しています!

5.経年劣化による塗装の剥がれやサビ

経年劣化によって、スレートの表面の塗装が剥がれたりサビたりします。

放っておくと、防水性がなくなって雨漏りします。

また、塗装が剥げると見た目が汚くなります。塗り直せばとてもイメージが良くなりますね。

塗り直すには、まず高圧洗浄機などで古い塗装を取り除きます。その後、傷んだところを補修=塗り直します。

塗装の効果は?

再塗装は長持ちさせる効果はあります。しかし、すでに劣化がはげしいスレート屋根に塗装をしても、すぐに剥がれてしまうので注意が必要です。

あと知っておいていただきたいのが、スレートのようにセメントが使われている屋根材は、酸に弱いということ。
酸性雨という言葉がありますが、雨には酸が含まれています。

時間が経つほど、とくに15年を過ぎたあたりから、酸の影響で塗膜が劣化して剥げてきます。剥げたところから雨水や胞子が侵入し、苔やカビが生えることもあるんです…。

ちなみに「塗装の効果は、見た目をキレイにすること」というメーカの正式見解も出ています。(防水の効果はない、とも受け取れますね)

6.コーキングの剥がれ

スキマをふさいだり、部材をつないでいるコーキング。
そのコーキングが劣化したり剥がれたりすると、スキマができてしまい雨漏りします。

台風、暴風雨、強風、地震などが原因で剥がれることもあります。

7.谷樋の不具合

屋根と屋根が合わさる「谷」部分の雨樋は、谷樋と呼ばれます。

雨水を下に流すための、排水経路です。

谷樋には板金が使われています。雨や雪が集中するので板金が痛みやすく、雨漏りしやすい箇所です。

また、古めの板金では銅が使われていることが多いです。銅板は、長時間雨水や滴があたると、穴が開くことがあるので要注意です。

8.施工不良

家を建てた時、リフォームしたときの施行不良。つまり手抜き工事が原因のケースもあります。

ポイントは屋根勾配です。屋根がどのくらいの角度で傾いているか?という傾斜の度合いが、雨漏りにも関係してきます。

例えば、スレート屋根には、3/10(3寸)以上の勾配が必要とされています。

しかし、知識や経験のない業者は、この勾配を無視して工事してしまうのです。

スレート屋根が割れる原因

スレート屋根は踏むと割れます

スレートのヒビ割れで多いのが、踏み割れです。つまり、人の足で踏んで割れてしまうケースが多いんです。

やっかいなのが…表面上はヒビが見えないのに、実際は目に見えないヒビが入っているケースがあること。

踏み割れ① 人の重さ=負荷によるたわみ

例えば、屋根の上に人が乗ると、スレートだけではなく野地板にも負荷がかかります。
野地板を支える垂木などの位置で変わるのですが、負荷がかかると野地板はたわみます。

野地板のたわみが大きいところは、その上にあるスレートのたわみも大きくなります。そうなると、目に見えないヒビ(クラック)がスレートに入ってしまうのです。

踏み割れ② スレートのクギ

釘頭を踏むと割れます

スレートをとめているクギを踏むと、スレートがヒビ割れます。

スレートは重ね葺きされています。上下のスレートを重なる部分が大きいのです。

クギのてっぺん=釘頭の打ち込みが甘く、釘頭が板の上に出ていると、その上のスレートにクラックが入りやすくなります。

踏み割れは大きくなる?

このように踏み割れによってクラックが生じます。その「目に見えないヒビ=クラック」は、いくつかの影響で大きくなります。

  • 雨が降ってスレートが伸びる
  • 炎天下など高温でスレートが収縮する
  • スレートに含まれるセメントが中性化して、収縮する

このように、スレートは伸びたり縮んだりします。それによって、はじめは目に見えないほどだったわずかなヒビ割れ=クラックが、目に見えるほど大きなヒビ割れに成長するのです。

ヒビ割れの補修方法

変成シリコーンを使います

主にルーフキーパーと呼ばれる変成シリコーンを使います。

  1. ヒビが入った表部分の汚れやホコリをキレイに取り除きます。
  2. ヒビを中心に1センチほどの幅になるように、マスキングテープを貼ります。
  3. ヒビの部分にルーフキーパーを塗ります。
  4. ルーフキーパーの厚さが3ミリ程度になるように、ヘラなどでなじませます。
  5. マスキングテープを剥がします。

※場合によっては、ヒビの両側の屋根材の重なり部分(ヒビ割れているスレートの下)に、ルーフキーパーを入れることがあります。

スレートの欠けと補修方法

汚れを除去して、新しい屋根材を置く

残っている破片、下地のホコリや汚れをキレイに取り除きます。
欠けた部分に、同じ大きさ・形の新しい屋根材を取り付けます。専用の接着剤またはルーフキーパーを使います。

ヘアークラックの補修

接着剤を塗る位置

縦方向のヘアークラックには、裏面の左右に接着剤を塗ります。
横方向のヘアークラックには、裏面の下に接着剤を塗ります。

※谷部などはスレートの重なりが少なかったり、スキマがあります。そんな場合は接着剤を多めに使います。

そもそも、スレートはヒビ割れしやすい!?

鋭い方はお気づきかもしれません。スレート屋根は構造的にとてもヒビ割れしやすい屋根なのです。

設計や施行のミスがなくても、ヒビ割れしやすい作りになっているとも言えるのです。

新築の時は、表面上はキレイで汚れなども少ないため、ヒビ割れに気づかないことがあります。

「じつは目に見えないヒビ(クラック)が入っていた」こんなケースも少なくないので、ご注意ください…!

見逃すとキケン!スレート屋根の注意ポイント

換気棟は必ず置きましょう

瓦の下には木がありますが、スレート屋根の下には防水シートがあります。
瓦のように木があると、下地と屋根材の間に空間ができるので、通気性がよく結露も起こりにくいです。

しかしスレートは、防水シートの上に直に貼ってあるので蒸れやすく、結露も起こりやすいのがデメリットです。
なので、屋根の棟の部分にスキマ=空間を開けて、「雨は通さないけど空気は通す」という「換気棟」を設置することが大切になります。

手抜き工事に注意

スレート屋根は、瓦やガルバリウムに比べても施工がしやすいメリットがあります。
だからこそ、「パパっと早く済ませよう」と、雑な施工をしてしまう業者さんも、残念ながらいるのです…。

とくに多いのが、板金や釘の施工ミス。
それが原因となり、これまでご説明してきたような雨漏りが起きてしまうのです。

スレート屋根の特徴:薄くて軽い、色もたくさん

緑色のスレート屋根

スレート屋根の構造は、じつは瓦と似ているんです。
屋根の野地板(コンパネ)の上に防水シート、その上にスレート屋根材を敷きます。
スレート屋根材は、ステンレスの釘・板金で固定します。

薄い板なので、スッキリした見た目になります。
色も20色以上、形や模様にもバリエーションがあります。

スレート屋根の良いところ/メリット

  • 耐久性が高く、長持ちする(30年)
  • 耐火性、耐熱性が高く、燃えにくい
  • 湿気や水に強く、腐りにくい
  • 和風にも、洋風にも合わせやすい
  • 見た目がシンプルだがデザイン性が豊富
  • 瓦屋根の半分ほどの重さ
  • 施工や加工もカンタン
  • 瓦よりも安い(半額近いものも)
  • 太陽光パネルが設置できる

施工しやすいので、スレート屋根に対応してくれる業者は多いですよ。

スレート屋根の寿命は25年

スレート屋根の寿命は25年、長ければ30年持つこともあります。
スレート屋根の大手メーカー、ケイミューの資料からも30年持つと判断できます。
もちろん、古さや品質、種類によって商品ごとに異なります。
ただし、やはり10年ごとに、ヒビ割れやズレ、破損がないかの点検は必要です。

スレート屋根とは?何でできているの?

スレート屋根は、「カラーベスト」「コロニアル」「ストレート屋根」とも呼ばれます。

カラーベストとコロニアルは、クボタ松下電工外装(現ケイミュー)の商品名でした。
シェアが高い商品だったので、スレート屋根を指す言葉として使われるようになりました。

大きく分けると、「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類があります。
ただし一般的に使われるのは、ほぼ化粧スレート。
化粧スレートの素材は、粘度と岩とセメントです。

スマートフォンくらいの厚さ(約5ミリ)で、薄い板状。
昔は天然繊維の石綿=アスベストが使われていましたが、今はまったく使われていません。平成18年以前に作られた化粧スレートには、石綿が使われている可能性があります。
雨漏りや劣化で昔のスレート屋根の葺き替え工事をする時は、工事中にアスベストが飛び散らないように注意が必要です。

※現在は、パルプ繊維・シリコン・セメントなどを組み合わせた、強度の強いスレート屋根が主流です。

化粧スレート/セメント系スレート セメントが多く使われ、表面が着色されている。
天然スレート 天然石が使われ、値段も高い。
石綿スレート(現在は製造/販売中止) 石綿(アスベスト)とセメントを混ぜて作られる。軽くて値段も安いが、健康に害があるので現在は使われていない。
無石綿スレート パルプやビニロンを混ぜて作られ、耐久性があり軽い

スレート屋根のメリット・デメリット

住宅街のスレート屋根

日本瓦屋根とスレート屋根の比較

スレート屋根が優れているポイント

・安さ
瓦の約半分の値段

・デザイン性
色が豊富で、大きさも調整しやすい。さまざまな屋根の形に合わせられる
スレートは塗装できるが、瓦は塗装できない

・軽さ
瓦の半分以下の軽さ。

スレート屋根が劣っているポイント

・メンテナンス性
表面の塗装が劣化して剥げるので、定期的に再塗装する必要がある
瓦はほとんど色あせしない。

・耐久性
スレートは厚さ5ミリほどで、寿命は25年。
瓦屋根は10~20ミリで、寿命は50年〜100年。

・耐火性
瓦はすでに焼いてあるので、燃えにくい

・耐水性
スレート屋根よりも防水性が高い

ガルバリウム鋼板屋根とスレート屋根の比較

スレート屋根が優れているポイント

・色
ガルバリウム鋼板も塗装しますが、まだスレートに比べると色は少ないです。

・耐熱性
スレート屋根の方が熱伝導が低い

・遮音性
ガルバリウム鋼板は遮音性が低い

・錆にくい
ガルバリウム鋼板は、金属なので錆びやすい

・強度
ガルバリウム鋼板は、薄い金属なので、衝撃や重さに弱く凹みやすい。

スレート屋根が劣っているポイント

・メンテナンス性
ガルバリウム鋼板は30~50年メンテナンスが必要ない

・安さ
ガルバリウム鋼板の方が安い

・防水性
ガルバリウム鋼板の方が高い

それぞれの屋根材にメリット、デメリットはあります。

スレート屋根は、価格や性能などの面で、とてもバランスが良いといえます。

スレート屋根とアスベストについて

アスベスト(石綿)は健康に被害を及ぼします。

平成18年以降は、スレートにはアスベストは含まれていません。
しかし、それ以前のスレートには石綿が含まれている可能性が高いです。

飛散したアスベストを口や鼻から吸い込み、肺まで達しないかぎり、危険性はありません。屋根材の中に、セメントと一緒に固められているので、普通は飛散しません。

なので普通の生活では、たとえアスベスト入りのスレート屋根でも、すぐに被害が起こるわけではないので大丈夫です。

注意すべきなのは、葺き替え工事のときです。
葺き替え工事では屋根材を剥がすので、その時にアスベストが飛散します。

しかも、アスベストに関する作業には「石綿作業主任者技能講習」を修了している業者でないと、作業できません。

じつはアスベスト入りのスレートの方が、アスベストなしのスレートよりも強度が高いのです。そのため30年以上たっても長持ちすることが多いです。

火災保険で修理できる場合
台風、暴風雨、大雪、強風など、自然災害でスレート屋根が壊れた場合、火災保険が適用できる場合があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
▶雨漏り修理に火災保険が適応される条件と申請のコツ

スレート屋根に雪止め金具や太陽光は設置して問題ない?

雪止めは設置しても問題ありません。

太陽光パネルは、雨漏りする可能性が高くなります。

スレート屋根材の上から直接ビスでとめます。 防水加工もします。

それでもやはり、雨漏りするケースが多いのが実情です。

また、太陽光パネルを設置すると、塗装ができなくなります。
ちなみに太陽光パネルは、1枚15~20kg。大きさは畳1枚ほどです。

まとめ

スレート屋根について、ご説明してきました。

瓦屋根やガルバリウムに比べて、バランスの良さが特徴のスレート屋根。

これから屋根のリフォームや葺き替え、壊れて修理したい人などのお役に立てれば幸いです。

雨漏り / 雨どいの修理、防水工事などお気軽にどうぞ お見積・ご相談は無料!無料調査も当日OK! 放置しておくと大変なことになります。